2018/10/24 19:18

クミノの形を見つけた時、「つみ木」や「恩物」についての知識から、現代における「恩物」の可能性に思いを伸ばしました。そして、様々な素材を同じ土俵で比較体験できるというのは、現代における「恩物」と言えるのではないかと発想しました。


それは、新しいことを学ぶことが、生涯での楽しみになったことや、何かを作りたいと思った時に、それを可能にするテクノロジーが発達したことが挙げられると思います。作ろうと思う前に、色々な素材を体験していることは、アイデアの裾野を広げてくれると考えています。


木の造形にアクリルのクミノが加わると、造形の存在感が変わります。力を受け止めながら光を通せることで造形の可能性が広がります。違う角度から木目の美しさに気づきます。


持ち比べて質感が比較されることで、それぞれの素材の良さが、改めて認識されます。

そして、それぞれ良さを言語化する助けになります。


今回のアクリルに留まらず、様々な金属、合金、樹脂、また石やガラスや、可能であれば焼き物なんかでも、機会がある毎に、その形を作っていきたいと考えています。