2018/10/26 10:49

「KUMINO は、どうしてクミノという名前なの?」
と、ときどき訪ねられます。

そんなときは、
「きぐみのつみき、き・くみの・つみき、でクミノなんです。」
と、答えます。

「つみ木」はドイツの教育学者であるフレーベルが考案した恩物が始まりと言われています。一般に手に入る多くのつみ木は、海外のつみ木にルーツがあります。

日本の家は木を組んで作るのに、木を組んで家をつくるおもちゃはどうして無いのだろう?
考案者の井上がつみ木遊びをしている時に抱いた、そんな単純な疑問が、​クミノが生まれる種でした。この疑問は、大工の技術と杉材に出会い、クミノのかたちが芽を出しました。

木を組んで作る家の、仕口や継ぎ手と呼ばれる、木と木をつなぐ方法は多種多様です。柱や梁や桁などの、それぞれの部位が、目的に応じて違った形をしています。それらをそのまま小さくしたのでは模型になってしまい、自由さを秘めたおもちゃにはなりません。

クミノの一番の特徴は、かたちが一種類ということ。​柱状の基部に設けられた2箇所の切り欠きは、仕口や継ぎ手となるだけでなく、さまざまな表情を、可能性を見せてくれます。

クミノの楽しみ方は無限大です。

一種類だけのシンプルなかたちが創造性によびかけます。小さなお子さんはもちろん、大人でも、お年寄りでも、世代を超えて、時代を超えて、よき遊び友達になります。